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世界には、素敵な記念日や珍しい行事があり、いろいろな発想を持った人が活躍しています。毎回このページでは、それらを紹介しながら、皆様のギフト選びに役立てていただけるよう努めてまいります。

   Vol.4 手賀沼から  From Lake Teganuma 


  • 東京から北東に30km。
  • 千葉県柏・我孫子両市にまたがる広大な手賀沼―――。

     ここはたくさんの水鳥や人々が集う都市近郊の貴重な水辺です。秋篠宮殿下が総裁を務められる宮内庁・山階鳥類研究所や鳥の博物館、水の館などのスポットがあり、都市に残された貴重な自然と市民生活の融和が進められています。
  •  かつて、千古の鏡と謳われ、明治時代には志賀直哉や武者小路実篤、バーナード・リーチなど、数々の文豪や陶芸家が移り住み愛された景勝地でした。さらに平安中期まで遡ると、武将・平将門がここを京の琵琶湖にたとえ、都に想いを馳せた夢の海原だったのです。
     
    しかし近年、都市化が進み、流れ込む河川の流域を含めると周辺人口は
    100万人を超えました。工場や家庭などからの排水の流入により、日本で最も汚れた湖沼の一つとなると、美しい野鳥や魚、水生植物の多くは姿を消しました。わずか数十年前まで、水は透きとおり、湖底には水が湧いてゆらぐ様子が垣間見えたといいます。瑠璃色のカワセミやウナギ、清流に棲むイワナやヤマメなどが普通に泳いでいたラグーンは、いつのまにか死の湖になってしまったのです。
     時流に乗って、やがて官民一体となった湖の再生運動や取り組みが動き出しました。オペラ、ジャズフェスティバル、映画撮影、ハーフマラソン大会など
    「手賀沼」というキーワードで、市民や文化人が集まってきたのです。
     
    こうした市民の熱意や国や県による浄化運動が少しずつ実を結び、手賀沼は再び胎動しはじめました。千年の時を経て、いつか本来の美しさを見せる日も来るはずです。
  •  都心から電車でわずか40分足らず・・・小さな地球の息吹を感じに、ちょっと足を運んでみませんか?
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     photo and text : Yohei Higashi  
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  • Vol.3 風の贈り物 Bicycle demonstration

     私がハンガリーのブダペストを訪れた4月の終わり、ドナウ川のマルギット島に架かる橋の上で、忘れられない光景に遭遇しました。バスや自動車が消え、自転車に乗った群衆が絶え間なく押し寄せてきたのです。それは壮観の一言では言い表せないほどの物凄い数・・・。しばらくの間立ち尽くしてしまいました。地元市民に尋ねると、森林保護や自然環境のためのデモなのだそうです。
     もともと自転車デモというには、フランスのみで行われていたましたが、今日ではヨーロッパの各国で行われるようになりました。それには、自転車利用促進団体や環境保護団体が主催で排気ガスの軽減、駐輪場の建設、自転車専用レーンの新設などの要求項目があるそうです。自動車の交通規制は、自国の自動車産業保護と言うこともあり、必ずしも容易なことではありませんが、自転車専用道路や歩行者天国はかなり定着し始めています。
     私は、この光景を目の当たりにしながら、近くのレストランに入ったのですが、ゆっくりと食事した後でも、まだ果てしなく自転車の列は続いていました。おそらく何十万人という参加者でしょう・・・。それぞれ自分のお気に入りの自転車で、それぞれペースで、時には歌を歌いながら、続いていく大行進…。私たちは普段、排気ガスを含んだ空気に慣れてしまっていますが、この日のブダペストには、とても爽やかな匂いの風が吹いていました。その時、私は生まれてはじめて、人間がつくる地球の風を感じていました。                             
         
      photo and text : Yohei Higashi
         

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Vol.2 サンジョルディ Sant Jordi

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23日はサンジョルディ(SANT JORDI)の日です。日本でも最近よく聞くようになりました。
私も、本屋のレジの脇にサンジョルディの日をPRするしおりが置かれていたように記憶してます。
もともとサンジョルディとはスペインのカタルーニャ地方の守護聖人で、この日は彼の命日です。
彼は竜のいけにえになる運命にあった王の姫を救った騎士でした。
バルセロナを中心とするカタルーニャ地方では、この日は親しい人に本や花を送る日として
祝われています。この時期、バルセロナは町中にバラ(と麦の穂)と書籍を売る出店が数多く
見られます。そして道行く人はみんな手にバラの花を持ってます。
特に、男性は女性に赤いバラを贈り、女性は男性に本を贈ることが一般的です。
男性には知識を女性には美しさをということなのでしょうか。
実をいうと、サンジョルディの日はカタルーニャの解放の象徴、もしくは自治を獲得した記念日
なのです。ですから、バルセロナの人たち(カタルーニャ人)には、本当に特別な日なのです。

フランコ独裁政権時代にはカタラン語が厳しく制限されて、カタルーニャ人は言い知れぬ苦悩
を味わってきました。
バラは血を(民衆に苦痛を強いた者の死の証)、本は言葉(圧制によって失ったカタラン語が帰ってきた)を表しているようですね。

      Text by Y.HIGASHI

昭和61年(1986)に、日本・カタルーニャ友好親善協会と日本書店商業組合連合会などが、
サンジョルディの日を制定しました。

                               
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Vol.1 トマティーナ La Tomatina

トマト祭り・・・ おそらくテレビや新聞で一度は目にしたことがある人は多いでしょう。

太陽と情熱の国・スペイン。オレンジの産地で有名な地中海沿岸の大都市・バレンシアのから約
50Km西に入った小さな町ブニョール(BUNYOL)で、毎年8月後半にトマト祭り"トマティーナ"
が行われます。この祭りが近づくと、人口約1万人足らずのこの町はスペイン各地からだけでな
く、世界各国から集まった観光客で3倍近くにも膨れ上がります。地元市役所はこの日の為に7
台のトラックに山積みにされた約140tのトマトを用意し合図を待ちます。正午の花火を合図に、
町の広場を中心に、各狭い通りをも一杯に埋め尽くした人々は、一斉にトマトを投げ始め、相手
構わず投げ合うトマト合戦が街中 で繰り広げられ、あっという間に人間はもちろん、通り、建物な
ど全てが真っ赤な泥流に染め上がります。 このトマト祭りを一目見ようと遠巻きにしていた観光
客たちも、気が付けば手近のトマトを掴み自分も立派な参加者になっているという光景も珍しくあ
りません。
開始から約一時間後、2回目の合図でトマト合戦は一斉にピタリと止み、同時に現れた市の職員
達の強力な散水ホースで街中が洗い流されます。それは正に見事の一言で、約一時間後には
何事もなかったかのように街は元通りの姿を取り戻します。また、仮設シャワーも設置され、トマト
まみれの人間達を洗い流します。
現在ではこの日を中心にコンサート、スポーツイベント、パレー
ドなど大小様々な催し物が併せて企画され、盛大にこの行事を祝うようになっています


こういう“戦い”が、世界規模で盛り上がれば、きっと地球は平和に向かうかもしれませんね。



                                             Text by Y.HIGASHI

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